ずっとずっと、そばにいる
私が、今日ずっとあいつのことで悩んでて。
周りの皆に対する態度も、素っ気なくなっちゃってたから。
だから、心配、してくれてたんだ。
「…」
「一人で抱え込むな。私に相談しろ」
そう分かったら、とても申し訳なくなって。
それと同時にとても嬉しくなった。
こんなにいい友達を自分は持つことが出来たんだって。
「筆箱の話も制服の話もマンガも好きだった人も、全部後でゆっくり聞いてあげるから」
「ひぃぃぃぃっ」
あぁ、あとで雷が落ちる。
無駄なこと言わなきゃ良かった…。
「だから、ちゃんと相談しろ」
口調は悪くても、心から私を心配してくれてる。
そんな沙織をみたら、沙織になら、なんでも話せるって、そう思った。
だから私は、沙織に全部話すことを決めた。
「…メロンパンちょうだい」
一つ、大きな深呼吸をした。