ずっとずっと、そばにいる
私は一回一回大きくうなずいた。
「おばあちゃんは、芽穂の事が大好きだよ」
すると、おばあちゃんはポンポンと私の頭を撫でてくれた。
「あ、でもね」
「…?」
おばあちゃんは、今一度私としっかり向き合って目を合わせた。
なんだか真剣な眼差しを感じたから、私も同様におばあちゃんの目を見つめた。
すると、おばあちゃんは優しい顔ながらも、真剣にこう言ったんだ。
「辛いことから、逃げちゃいけないよ。絶対に」
その言葉は、今の私にぴったりの言葉だった。
「…うん」
だから私は、静かにうなずいた。
「それを応援するために、おばあちゃんはいるからね。だから、辛くなったら、いつでも頼ってね」
「……うんっ」
「それじゃあ行っておいで。学校に遅刻しちゃうよ」
「うん。ありがとう、おばあちゃん」