ずっとずっと、そばにいる

そしておばあちゃんは、そっと私の背中を押してくれた。

一歩前に出たところで、ふと振り返る。





「行ってらっしゃい」



……おばあちゃん。

私も、私もね。

おばあちゃんのことが、大好きだよ。





*☼*ーーーー*☼*ーーーー*☼*ーーーー*☼*






私は、自分でも表情が柔らかくなっていくのを感じながら、教室への階段を登っていった。

昨日に新学期を迎え、登る階数が増えた。

ーーー進級。

本当は、進級なんてとても小さなことだ思っていた。

何の変化も無くて、普段と全く変わらない。

< 45 / 60 >

この作品をシェア

pagetop