君がいたから 2
①体調不良

結愛side



「結愛、片付けは俺がやっておくから、早く自分の準備しな 」


「わかった。ありがとう 」


慌ただしい朝でも私に気づかってくれる
蓮にニッコリと笑顔を向ける。


私は1カ月前から大学生で、
去年の7月の誕生日の時にプロポーズされて結婚した。


旦那さんは、お医者さんで高校生のときに白血病を治療してくれた蓮。


優しくて、カッコよくて、いつも私のことを考えてくれるから、本当に幸せな毎日なんだけど…
1つだけ問題が………


「結愛、体調大丈夫? ちょっとこっちおいで 」


「大丈夫だから。離してよ 」


「ダメ診察するから 」


元気そうにふるまっていても
すぐに私の具合の悪さに気づいてしまうところだ。


今も、さすがに食べたまま放置はできなくて
食べ終わったお皿をまとめて台所に持っていくと、

蓮の前で少しクラっとふらついてしまった。

何もなかったようにするものの

見逃してくれなくて、心配そうな表情で私の顔を覗きこんでから、抱っこしてリビングのソファーまで連れていかれてしまった。








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