君がいたから 2

あれから時間が立ち、
どうにか歩けるくらいの痛さになってきた。


廊下の電気は消えてて薄明るい…

もう明け方ってことは、それだけトイレに長い時間こもっていたんだ。


ゆっくりとお腹をおさえながら、病室に戻るとそこには蓮の姿があった。

しまった………もう来ていたのか。

でも、トイレにいくことくらい普通にあるから、何もなかったかのように平然を装おう。


「結愛、どこで何してたの? 」


「トイレいってた。大丈夫だからそんなに心配しないで 」


痛さで顔が引きつっているけど、
笑顔を作り蓮の方を見る。


「それで、いつからトイレにいたの? 」


「30分くらい前から 」


「じゃあ質問変えるけどいつからお腹痛かったの? 」


「……………」


嘘がバレてしまったのか、
蓮が少し怒った顔で尋問してくる。


夜中からなんて言ったら、なんで誰か呼ばなかったのかって聞かれるのはわかっている。

自分の弱さが嫌で、我慢していたことも含めて、思っていること全部話したい。

でも、そうしたら困らせるんじゃないかって気持ちが混ざりどうしたら良いかわからない。


蓮は優しいから話せば助けてくれるはずだけど
甘えてばっかりで良いのかな…?


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