君がいたから 2
「辛いのに話してくれてありがとう
結愛の辛い気持ちはわかった。
でも1つ質問。結愛は俺のこと頼るのが嫌なの? 」
「……………」
本音を言えば頼りたいよ。
だけど。少しは強くなりたい…
黙ってうつむいていると、顔を覗きこまれてしまう。
「俺が頼りないから、甘えてくれないの? 」
「違うっ… でも………」
「俺のこと嫌い? 」
「なんでそうなるの。そんなことあるわけないのに! 」
それだけはどうしてもむきになって、蓮の顔をしっかり見て言ってしまう。
「じゃあ、お願い。俺に甘えて。
これは結愛のためじゃない、頼ってくれないと俺が寂しいから俺の勝手なワガママだよ 」
「………………っ」
蓮、ズルいよ。そんな言い方されると断れないじゃん。
「…わかった 」
「俺のお願い聞いてくれてありがとう
体の方は今は大変でも徐々に強くなるから
医者なんだからそこはしっかりサポートするよ 」
「蓮っ………これからも守ってくれる?」
ほしかったぬくもりに飛びついて、蓮の顔を見上げる。
「当たり前だろ 」
「弱くても迷惑じゃない ?」
「迷惑どころか弱さを俺に見せて
甘えてくれるなら大歓迎」
優しい蓮には敵わない…。
いつも思うけど、今日は特に実感させられて蓮の顔を見て笑った。