君がいたから 2
「じゃあ、他の患者の回診あるからそろそろ行くね。
何かあったら呼んで 」
「うん、お仕事頑張ってね 」
笑顔で手を振ってから、
蓮がくれた試験問題に視線を落とす。
ふかふかのベットに腰をかけて、蓮が用意してくれた、机にノートをおき、シャーペンを持ち問題を解いていく。
いつも蓮が勉強見てくれているから、
割とスラスラできた。
同じような問題が出てきてくれれば何とかなるかな…
初めて見たのにかなりできていたから、ホッとして、少しだけ伸びをして休憩する。
そうしていると、ドアがガラリと開く。
入ってきたのは、美月、美月の彼氏の健人さんだった。
「結愛、おはよう。 具合はどう? 」
「もう全然平気だよ 」
「本当、良かった。すごい心配した 」
2人でベットのそばに来てくれて、真っ先に美月が声をかけてくれた。
「ありがとう。心配かけてごめん。美月もテスト前なのに 」
「そんなこと気にしないで、私のせいだし 」
少しだけうつむきがちになってしまう美月…
そんな美月の頭に健人さんの手がのる。