君がいたから 2

「じゃあ、他の患者の回診あるからそろそろ行くね。
何かあったら呼んで 」


「うん、お仕事頑張ってね 」


笑顔で手を振ってから、
蓮がくれた試験問題に視線を落とす。

ふかふかのベットに腰をかけて、蓮が用意してくれた、机にノートをおき、シャーペンを持ち問題を解いていく。


いつも蓮が勉強見てくれているから、
割とスラスラできた。


同じような問題が出てきてくれれば何とかなるかな…


初めて見たのにかなりできていたから、ホッとして、少しだけ伸びをして休憩する。


そうしていると、ドアがガラリと開く。
入ってきたのは、美月、美月の彼氏の健人さんだった。


「結愛、おはよう。 具合はどう? 」


「もう全然平気だよ 」


「本当、良かった。すごい心配した 」


2人でベットのそばに来てくれて、真っ先に美月が声をかけてくれた。


「ありがとう。心配かけてごめん。美月もテスト前なのに 」


「そんなこと気にしないで、私のせいだし 」


少しだけうつむきがちになってしまう美月…

そんな美月の頭に健人さんの手がのる。



< 113 / 138 >

この作品をシェア

pagetop