君がいたから 2
「結愛、ありがとう 」
「ふふっ、どういたしまして。
あっ、ちょっと待ってて 」
結愛はキッチンの方に行ってしまった。
1分ほどして結愛が戻ってくると、コップに入ったジュースと、冷えピタを手に持っていた。
そして、ジュースをソファの前のテーブルに置き
俺の隣には座った。
「お待たせ。冷えピタ貼るね 」
「悪い、こんなことまでさせて 」
「ううん、蓮にいつも看病されてばかりだから、こうやって看病してあげられるのも嬉しいよ。
もちろん元気な蓮が一番だけど、たまには私のことも頼って? 」
体は弱っているのに、天使みたいに優しいことを言ってくれるから、心は元気いっぱいになってきた。
冷えピタを貼り終わったばかりの結愛を抱き寄せる。
「ち、ちょっと…蓮、しっかり休んでよ 」
「これが俺にとっての一番の休憩だから。
心の栄養補給 」