君がいたから 2
「ギューしたら、ベットで休んでね 」
「わかった 」
「蓮は力抜いていてね 」
可愛らしい細い腕が俺の背中に回ってきて、結愛に抱きしめてもらう形になった。
しばらくすると、結愛が俺から離れる。
そして、俺の手をそっと持って引っ張ってくれる。
「ご飯作ってくるから、蓮は寝てて。
ベットまで歩ける? 」
「ありがと、歩くくらいなら大丈夫 」
結愛に体重はかけないようにするものの、握られた手はそのままにしておきたくて、手を繋いて寝室までいく。
「ジュース飲める? 嫌だったら水も持ってくるけど… 」
「ありがとう。飲む」
結愛を抱きしめらていたのが幸せすぎて、喉が渇いていたのに、コップに入ったジュースのことなんて忘れてしまっていた。
それを結愛は手に持っていて俺に渡してくれた。
冷えたジュースが喉を通り、熱でカラカラだった喉が潤う。