君がいたから 2

「良かった。飲んでくれて。じゃあキッチン行くけど、何かあったら呼んで 」


「ああ ごめんな誕生日に家事させて 」


「大丈夫。ご飯できたら持ってくるからね 」



ドアから俺を見る結愛と目が合うとニコッと笑ってくれる。


それが嬉しすぎたせいで
パタリと寝室のドアが閉まる音でさえ寂しいくらいだった



それにしても、頭痛すぎる。


デートはできないにしても、夜、陽翔先生と結菜さんの家で誕生日パーティーをやる予定だから、夕方までには熱下げないと…


だからといって、眠れなくて、目を閉じたまま、ボーッとしていると、いい匂いがしてくる。


美味しそう…
食欲なかったはずなのに、お腹の音まで鳴ってしまう。


匂いにつられて起き上がろうとしたとき…

ガチャっと音がしてエプロンをつけてお皿を持った結愛が入ってきた。




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