君がいたから 2
結愛side
「ん…? 」
瞼を開くと、目の前に蓮の寝顔があった。
あっ…、私眠てしまったのか…
蓮少しは良くなったかな…?
起こさないようにそっと蓮の腕から出て、
おデコに触れる。
………熱い。
顔も汗ばんでいるし体温計なんて
使わなくても熱があることがわかった。
冷えピタを変えてから、洗面所に行きタオルを濡らして
寝室に戻る。
早く良くなって…と思いながら、蓮の汗を拭いていく。
汗を拭き終える頃には、タオルが温まっていた。
冷たいタオルが蓮の熱をすいとってくれたから
これで少し楽になると良いな………
蓮から目を離さないまま、
使い終わったタオルを正方形に畳んだ。