君がいたから 2
そういえば今何時だろう…?
ベットの横に置いてあるデジタル時計に視線を向けると
16:00と表示されていた。
眠り過ぎだな私…
とにかくお母さんに電話しないと。
今日はお母さんとお父さんの家に夜行って、
誕生日パーティーをしてもらう予定だった。
2人とも準備して待っててくれるし、
楽しみにしていたから少し残念だけど
蓮の体調が一番大事。
誕生日はまた来年もあるから、今日は蓮の看病しよう。
いつも私を助けてくれる蓮に、
やっと何かしてあげられるから、2人に会えなくなる以外はそんなに悲しいことではない
もちろん蓮が苦しい思いをするのは、辛い。
でも、今日は普段の感謝の気持ちを伝えられるチャンス
それに蓮が隣にいれば、どこにも行けなくても、
私にとってはステキな日
朝、『誕生日おめでとう』って言ってくれたから、それだけでも幸せな誕生日だよ。
蓮が眠っているからスマホを手に取り
リビングに移動して、お母さんに電話をかける。