君がいたから 2
何回か、電話をかける音がなった後、
お母さんが出てくれた。
「もしもし,お母さんごめん。今日行けなくなっちゃった」
「結愛、もしかして体調悪いの? 大丈夫?」
「私は元気。でも、蓮が熱あるから、また今度行くね 」
「そっか。それなら、私と陽翔で結愛のところ行くよ 」
「えっ! いいの? ありがとう 」
2人に会えるのはすっごく、嬉しい…
それに蓮のことは心配で、お父さんに診てもらいたいから、そう答えた。
「私も結愛に会いたいから良いよ。また後でね 」
「うんっ。 待ってる 」
やったー!
嬉しくて、電話を切るとその場で跳びはねてしまう。
だけど。後ろに誰かの視線を感じてすぐに動きを止めた
蓮しかいないから、起きちゃったのかな ?
ゆっくりと振り返ってみると、
蓮の私服姿でどこかへ行こうとしている格好だった。