君がいたから 2

「蓮どこ行くの? まだ寝てないとダメだよ 」

「結愛の誕生日ケーキとりに行かないと
予約してあるからさ 」


少しは自分の体調優先してよ…

でも、とりに行かないと、お店の人も困っちゃうから

お母さんにお願いしよう。


「それなら、お母さんたち来てくれるから、取ってきてもらうね 」


「陽翔先生と結菜さん来るの? 」


「うん、なるべく騒がないようにするから蓮は寝てて」


「いや、うるさいとかじゃなくて、俺がこんな感じなのに大丈夫? 」


「大丈夫。蓮のことも2人とも心配してるし 」


そう返すと、笑顔で微笑んでくれて、私の頭に手がのる


そんな蓮に笑顔を向けてから、

お母さんにLineをして2人が来るのをリビングで待った


「蓮、寝なくて平気なの ? 」


「結愛のおかげでだいぶ良くなったし、
結愛の誕生日だもん。何もできないけどそばにいたい… 」


「ありがとう 」


自然とその言葉が口から出る。

何もできないなんて蓮は言うけど、

今だってたくさん幸せをもらっているよ






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