君がいたから 2

「結愛、誕生日おめでとう!! 」


夕方、17時くらいにお父さんとお母さんが来てくれて

私の顔を見ると嬉しそうに笑ってくれた。


「お母さん、お父さんありがとう! 」


2人の顔が見られて
嬉しくてたまらなくて笑ってしまうものの

隣に座っている少し心配…


朝よりだいぶ顔色は良くなってはきているけど

洋服越しに蓮の熱い体温が伝わってくる。


「お父さん、蓮のこと診てあげてくれる? 」


「ああ、もちろん。
結愛の顔を見たくて来たけど、蓮も心配 」


「結愛、俺はもう大丈夫だって 」


「蓮、ちゃんと診察受けないとダメだよ 」


診察拒否ばかりする私がこんなこと言える立場じゃないのは分かっている。

でも、今日はいつもと逆だからね。


「蓮が結愛にこんなこと言われるなんてな
点滴もしたいから、寝室まで移動するよ 」


「すみません。ありがとうございます 」


お父さんに、寝室に連れていかれる蓮を、

ぼんやりと眺める。


そしてリビングにはお母さんと2人だけになった。


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