君がいたから 2

「ケーキ食べたい ! 」


「結愛、今日はよく食べるな 」


「だって、甘いものはいくらでも入るんだもん 」


蓮が髪の毛をクシャっと撫でてくれる。
そうしている間にお母さんがケーキを出してくれた。


フワフワのスポンジに真っ白の生クリームと赤いいちごのっている。

そして、チョコレートでできた誕生日プレートと

19本のろうそくが立っていた。


「結愛! 誕生日おめでとう〜!」


「おめでとう! あんなに、小さかった結愛ももう19歳か 」


お父さんもお母さんも涙、流している。


「結愛、生まれてきてくれて
私たちのところにきてくれてありがとう 」



「結愛は愛されているな、まぁ俺も2人に負けないくらい愛しているけど。

結愛、俺と結婚してくれて、そして何より生きていてくれてありがとう 」


「ううっ……… みんな、ありがとう 」


大切な人たちからこんなことに言われると
涙腺が崩壊しちゃうよ…

そんな状態で蓮に飛びついたから
蓮の服はビッショリ濡れてしまった。




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