君がいたから 2
「結愛は相変わらず泣き虫なんだから。
蓮先生の服が……… 」
「あっ、ごめん…蓮 」
お母さんからタオルを受け取って、蓮の服にあてる。
すると、私の頭に手が優しく添えられる。
涙が溜まった目をゴシゴシすると、
ニッコリと目を細める蓮。
「結愛、そんなことしなくて良いから、早くろうそく吹きな 」
「うんっ、分かった 」
思いっきり息を吸って、ろうそくを消した。
「「結愛、おめでとう」」
「ありがとう 」
嬉しくて嬉しくてまた涙がポロポロ出てしまう。