君がいたから 2

「えらいよ。
勉強遅れた分は俺が教えるから、体調悪いの隠すのも絶対禁止だよ
もっと俺を頼って 」


「わかった。蓮、ありがとう 」


蓮の顔を見たくて、もたれかかった状態から身体を動かそうとすると、抑えられる。


「今、体温測っているから動かないで 」


「…ごめん 」



蓮と話ししているうちにリラックスしすぎて

すっかり忘れてけど、体調はけっこう重症な方だ。


蓮にベッタリくっついたまま、目を瞑る。



そして、その体勢のまま30秒くらい立つと体温計がなって、蓮に取られる。



身体も熱いし、嫌な予感しかしないよ…

注射とか点滴とか想像すると、
身体がブルブルと震えてしまう。

まだ何も言われてないのに目には涙がたまってきた。







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