君がいたから 2
手探りで、リビング電気をつけると、周りが一気に明るくなった。
とにかく、これ以上酷くなる前に、薬飲まないと…
薬だって嫌いだけど… 。吸入よりはマシ………
コップに水を入れ、鞄から薬を取り出したとき
誰かが後ろにいる気配がする。
蓮だよね…
ゆっくり振り返ってみると、少し怒った表情の蓮がいた
薬を持っている私の手をジーッと見ているし…
「結愛、こんな夜中に何しているの? 」
「………ごめんなさい。
目が覚めたら苦しくて 」
バレているのはわかっているし、隠しても怒られるだけだから、素直に謝る。
「なんで俺に言わないの?」
「だって、寝ていたから起こせなくて 」
「そんなこと気にするなよ。
結愛のこと守りたいんだから、寝られないくらい全然平気 。今日はもう怒らないから、ほら、おいで 」
両手を広げてくれたから、その中に飛びこむ。
すると…少し体が浮いて、
リビングのソファーまで連れていかれた。