君がいたから 2
「冗談。でも、これ以上体調悪くしたら、
本当にやるよ 」
「やったら嫌いになる… 」
「治療の話だと本当嫌そうな顔するね。可愛い 」
反らしたはずなのに、蓮の顔が目の前にきて
おまけにほっぺたをツンツンされてしまった。
これだと怒った顔なんてつくっても、
すぐに頬が緩んできてしまうよ。
「結愛に嫌われることしたくないから
悪化しないように寝ようか 」
「…うん 」
横に抱かれて、寝室のベットまで連れていかれた。
蓮の体にピッタリくっつくくらいまで
引きよれられる。
そんな距離の中、顔に大きな手のひらが触れた
「結愛、大丈夫。眠れそう?」
「蓮がいるから平気 」
喘息の後って眠るのが怖いけど、
蓮の呼吸の音が聞こえるだけで、リラックスできて
守ってもらえている、そんな気がするよ…
「おやすみ… 」
心地よくて、安心する中、眠りに落ちた。