君がいたから 2
「ごめん…つい結愛に夢中で暖房入れるの忘れた
寒いよな 」
キスされながら、服を脱がされてしまって
下着だけになった私を心配そうに見る。
いつだって私の体を気遣ってくれる。
さっきだって、キスしながらも常に私の顔を見てくれて
苦しくなってないか確認してくれたもんね。
「蓮、ありがとう。でも、大丈夫。もう5月だし 」
むしろ蓮の温もりが直接肌に伝わって暑いくらい。
「それに………蓮が温めてくれているから、平気だよ 」
「ハハ…ならこれからもっと暖かくなるから逆に心配 」
さらっと、体が熱くなるようなことを言うけど、
さり気なく私の体重を支え、ペットボトルの水を飲ませてくれた。
「おいしい…ありがとう 」
「じゃあ、俺も 」
そして、何もなかったように同じペットボトルで水を飲んでから、ベットに再び押し倒される。
「結愛、間接キスくらいでドキドキしていたら今夜心臓もたないよ 」
耳もとでささやかれてから、
たっぷりと甘い夫婦の時間を過ごした。