君がいたから 2
「ごめんなさい…健康診断受けてない 」
「そうだよね。結愛のことだからそう思ったよ
正直に言ってえらいよ 」
本当のことを口から出すと、
怒った表情から一変して優しい顔になる。
「知らない先生だと怖いもんな」
「うん……… 」
サボるなんて子どもみたいなことをしたのに
それに対しては一切怒らない。
それどころか、私の気持ちまで読みとってくれる。
「でもさ、よく聞いて? 」
けれど、蓮の行動から、受けないなんて選択肢は与えられないということを理解する。
私を説得するときは、
こうやって子どもを諭すような口調で話して
頭をポンポン撫でてくれるから…