君がいたから 2

「俺、結愛に何かあったら心配だから、明日病院来て
健康診断するけど、
俺がやるから、そんなに不安にならないで 」


「いや……… 」


蓮がここまでしてくれるのに、
そんな言葉が漏れてしまう。


痛いのが嫌なこともあるけど、それ以上に
さっき倒れたから怖いの…

喘息が悪化しているかもしれないし
もしも、別の病気まで発見されたらって思ってしまった



「それなら、明日は大学行かせないよ
朝起きたらそのまま病院ね 」


「それも、嫌っ… グスン………」


「結愛、そのワガママは聞けないよ 」


「なんでっ わかってくれないの、
怖いの 不安なの………。
グスン ヒック………ワーン 」


「採血が嫌なんだろ?
それはやらない選択肢ないから 」


「違うもんっ。蓮なんてもう嫌い 」


大声で叫んで、その場から走って家を飛び出した。

自分でも、どうしようもないことをしているのはわかっているけど、

高校生のときに異変を感じて、そのまま検査をしたら、入院なんてなったから、
恐怖で仕方ないの………







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