君がいたから 2

「結愛、じゃあ帰ろうか? 」


「…いいの ? あんなことしたのにこれからもいっしょにいて 」


優しすぎるからこそ不安になってしまう。
たとえ迷惑でも私を突き放せないんじゃないかと…


「当たり前、というか俺の側にいてくれないとダメ 」


「本当に…? 無理してない? 」


「本当。 じゃあ聞くけど結愛は俺が嫌なの? 」


「そんなことない。蓮が大好き 」


「なら、これからもずっといっしょだな

俺も結愛の話もっと聞きたいけど、もう夜遅いし、あとは家で話そう 」


頭をポンポンしてくれてから、私を背中に乗せてくれた


ずっと走って探してくれていたみたいで、
蓮の背中は汗でびっしょり濡れている。

その汗も私の大好きな香りがして心地よくて顔を蓮の首筋につけたくなるほどだった。

だけど、疲れているよね。


「蓮、ありがとう。でも、やっぱり歩ける 」


「それはダメだな
発作出たばかりなんだから俺に甘えて? 」


「…うん 」


下ろしてくれなかったから、結局蓮に甘えてしまって
蓮の大きな背中にのったまま、家まで帰った。




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