君がいたから 2

「発作出ちゃったから胸の音聴かせて
身体楽にしてていいよ 」


「うん… 」


家に着くと、ソファーに座らせてくれてから、カバンを開けて聴診器を取り出してきた。

蓮の手つきは安心するものの、やっぱり診察は嫌いだから楽にはできなくて、どこかで力が入ってしまう。


「はい、少し音悪いけど、とりあえず大丈夫だよ 」


音悪いのか…
蓮が帰って来る前も洗濯物をとりこもうとしたときにも発作起こしかけたし…



あっ………そういえば…
夕方のことを少し思い出すと、まだ、洗濯物が少し外に残っていたことに気がついた。

まだ蓮に話さないといけないことがあるけど、やりかけたのくらいはやらないと


「蓮ちょっと、ごめんね 」


「結愛どこいくんだよ? 」


「ベランダ。 外に洗濯物干しっぱなしだった 」


後ろから、心配そうに呼んでいる蓮…
でも、少し歩くだけだから大丈夫…


窓を開けて外に出る。


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