君がいたから 2

「結愛、大丈夫? 呼吸苦しい? 」


「ゲホッ…………ゲホッ 苦…しい 」


すぐに私の異変に気がついて、身体を支えてくれた。


「吸入器あるから
大きく息を吸って 」


蓮が手早く対処してくれたおかげで、
幸い大きな発作にはならなかった。

だけど。怖いよ

気がつくと、
蓮によりかかった状態のまま手が震えていた。

すると…蓮は私の手に、大きな手の平を重ねてくれる


「苦しかったよね、それに、発作怖かったな
結愛の話は明日聞くから今日は休みな 」


「ありがとう…でも…蓮?
今、聞いてほしいの…全部…」


1日でこんなに苦しくなったことなんて珍しいし
ましては、朝は体調もよかった。


なのに、たったこれだけのことで…呼吸もおかしくなるなんて、怖すぎるよ…………


下手したら、このまま眠ったら
死んじゃうのかなとも思ってしまう。


もう、夕方のことからすべて本当のこと言うしかない…




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