君がいたから 2
「結愛の心拍数が上がりすぎると大変だから、特別にタオルかけるね 」
私にしてはあまり抵抗しなかったのに、タオルをかける時までイジワル
異常なほどドキッ、ドキッと鼓動が鳴っているのが自分でわかる。
体を診るときって自然と距離も近くなるから蓮の整った顔をが視界に入る度にどうしても意識してしまう。
それでも他の人にやってもらうのは、怖いから、
蓮にやってもらえて嬉しいけど、あえてドキドキさせるようなこと言わないでよ………
「蓮のせいで、結果おかしくなるかも 」
「そしたら何回もやってあげるから 」
「嫌だよ…そんなの 」
「じゃあリラックスしないとだね
少し冷たいの当てるよ」
わざと顔を近づけてきてふざけているみたいな蓮なのに
手だけはしっかり動いていて、私の胸や手首、足首にいろんなものを貼り付けている。
痛くないのに、身体を吸盤みたいなものがひんやりとしていて少しピクッと動かしてしまった。