君がいたから 2
「冷たっ 」
「動かないでね
心電図の体にはるものが冷たいのは、電気通りやすくするために、生理用食塩水で濡らしてあるからなんだよ 」
さっきと全く違う真面目な顔をして、私に教えてくれてから、機械みたいなところに行った。
体に電気流れているんだよね…
痺れたりしないからよいけど、怖くなってきたから、蓮の真剣な顔を見つめて、気を間際らす。
「終わったよ。
俺の顔をばかり見ていたけどどうした? 」
「怖かったの 」
「ハハッ…ただ横になっているだけだよ
次レントゲンね 」
レントゲンのときは、下着は取った状態だったけど、上の服をかぶることはできたから恥ずかしさも少しはマシだった。
透けないように体勢にはかなり気をつかったけどね…
「本当は全部終わらせてからのほうが良いけど、結愛の場合は採血の結果だけでも早く見たいから一旦休憩ね」
「まだ、あるの? 」
もう嫌………
痛いの採血だけだったとはいえ
常に緊張しているから疲れた。
「あるよ。結愛は逃げそうだから、
俺の診察室で待ってて 」
「逃げないのに…」
「説得力ないから 」
「……………」
それを言われると反論できなくて言葉を詰まらせる。そんな私を見て、蓮は頭にポンと手を乗せてから、検査を確認しに行ってしまった。