君がいたから 2

「結愛ちゃん、ありがとう。
でも、あと少し口開かせるね 」


結愛の口の中に、検査に使う器具が入っていく。

1分くらいで終わる検診でも

恐怖でいっぱいな結愛にとっては

すごい長い時間に感じているんだろうな…



さっきはキツく言ってしまったけど、かわいそうだったよな

ピッタリと結愛に体を密着させて、少しでも安心してもらうようにした。


「結愛、これ終わったら、ごほうびあげるから、あと少し頑張って 」


優しい声をかけると、
若干表情が和らいだみたい…


「結愛ちゃん、終わったよ。
歯キレイだし、最後まで頑張ってくれたから俺からも良いものあげる 」


「あ、ありがとう…ございます 」


ようやく悠真と目を合わせてくれた結愛


なんだけど………


悠真は引き出しから、犬のキャラクターのシールを取り出し結愛に渡す。

一応結愛の年齢知っているよな?

まあ、結愛も嬉しそうだから良いか…


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