君がいたから 2
また強烈な吐き気に襲われる。
すぐに香帆が気がついてくれてビニール袋を出してくれた。
「結愛、気持ち悪いでしょ。ここに出していいよ 」
「オエ…ゲホッ…ゲホッ 」
こんな汚いところ見られたくなかったけど止められるものではなくてたくさん出してしまう。
「結愛、もうすぐ蓮先生助けにきてくれるから大丈夫だよ」
「結愛、焦るかもしれないけど、絶対無理しないでね 」
「2人ともありがとう。ごめん…少し寝る 」
これ以上悪化したら大変だから、
思考回路を遮断しないと…
目の前にある不安は試験のことだからとにかく体調が良くなるように無駄なことは考えない。
辛いことばかりだよ。でも、少しは自分で我慢して、コントロールできないとこの先やっていけないもん………