先生がいてくれるなら①【完】

「明莉~、待って~」

「やだ、ぜったい待たないっ!」

「え~、いいじゃん~、もっとイチャイチャしようよ~」


走る私に悠斗が追いつき、手を掴まれる。


「捕まえたっ」


そのまま指と指が絡むように繋ぎ直す悠斗。


待って! これ、また恋人繋ぎになってるから!!


「ちょっ、悠斗っ!?」


手を離して貰おうと腕をブンブン振ってみたけど緩めてくれず、悠斗はギュッと繋いだままにっこり笑う。


「ほら、早く仕事終わらせようぜ~」

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