先生がいてくれるなら①【完】
2日目
~2日目~
「ねえ、やっぱり何か羽織っちゃダメ?」
私はコスプレ喫茶の衣装であるゴスロリ服の胸元を両手で隠しながら、美夜ちゃんに問う。
「だめだめ! せっかく可愛いんだから、堂々としてれば良いのよ!」
「……うーっ」
でも、こんなに胸元が開いていると、さすがに気になりすぎる……。
「明莉〜、行こうぜ〜」
午前中は悠斗と教室外で勧誘、午後は教室で接客の予定だ。
「はい、どうぞ」
悠斗が左腕を少し曲げて私に向かって肘を突き出し、ニッコリ微笑む。
「──え、なに?」
私が分からないフリをすると、悠斗は私の右手を取って悠斗の肘にかけた。
「ちょっと、悠斗っ」
「ちゃんとエスコートするからさ」
そう言って、悠斗はパチンとウインクをした。
こう言うのが自然に出来ちゃう所がスゴイよなぁ、悠斗は。
女子からの絶大なる人気があるのも頷ける。
けど。
他の女子からの視線が痛いから、出来れば人前で悠斗とこう言うの──腕を組んだり、手を繋いだりと言うのは出来れば避けたいんだよね……。
でも、今日は仕方ない、クラスのため、クラスのため……。
「ねえ、やっぱり何か羽織っちゃダメ?」
私はコスプレ喫茶の衣装であるゴスロリ服の胸元を両手で隠しながら、美夜ちゃんに問う。
「だめだめ! せっかく可愛いんだから、堂々としてれば良いのよ!」
「……うーっ」
でも、こんなに胸元が開いていると、さすがに気になりすぎる……。
「明莉〜、行こうぜ〜」
午前中は悠斗と教室外で勧誘、午後は教室で接客の予定だ。
「はい、どうぞ」
悠斗が左腕を少し曲げて私に向かって肘を突き出し、ニッコリ微笑む。
「──え、なに?」
私が分からないフリをすると、悠斗は私の右手を取って悠斗の肘にかけた。
「ちょっと、悠斗っ」
「ちゃんとエスコートするからさ」
そう言って、悠斗はパチンとウインクをした。
こう言うのが自然に出来ちゃう所がスゴイよなぁ、悠斗は。
女子からの絶大なる人気があるのも頷ける。
けど。
他の女子からの視線が痛いから、出来れば人前で悠斗とこう言うの──腕を組んだり、手を繋いだりと言うのは出来れば避けたいんだよね……。
でも、今日は仕方ない、クラスのため、クラスのため……。