先生がいてくれるなら①【完】
「ね、どんな人なの? 前に聞いた時はすごいイケメンって言ってたでしょ?」
「うん、なかなかのイケメンで、めちゃくちゃ頭良いんだよね」
「高スペックですねぇ。そもそもなんでそんな人と知り合ったわけ? そこが一番知りたい!」
私は食べ終わったお弁当箱を片付けながら、教室で話す事のリスクの高さについて考えていた。
誰もいない場所で話す方がいい。
「ね、美夜ちゃん、ちょっと屋上行かない?」
「いいよ~。屋上は内緒話にはうってつけだもんね~?」
ニヤリと笑う美夜ちゃん。