先生がいてくれるなら①【完】
文系から理系へと進路変更する事を藤野先生に相談したのち、先生から山のような課題を出された。
もちろん英語や国語の普通の夏休みの課題もやらなくてはならないから、私の『夏休み』はほぼ絶望的だと言える。
「あー、無理ー」
夏休みの間、月・水曜日は数研部員のみんなと一緒に、雑談したり課題をやったり数学を教わったり。
火・木・金曜日はひとり部室で課題をこなす日々──。
お弁当を食べ、午後の自習に取りかかったは良いけど……。
「分からんー、暑いー」
私は長机に突っ伏した。