先生がいてくれるなら①【完】
白くて小さくて綺麗な足だな、なんて邪なことを考えながら、あぁ、足フェチなヤツらの気持ちがほんの少し分かる気がする、とか、ますます不埒な思いが俺の脳裏を掠めた。
サンダルを履かせ終えて顔を上げると、真っ赤になった立花が、じっと俺の顔を見てお礼を言った。
うん、お礼なんか言わなくていいから、もうちょっとお前に触れてて良いかな?
再び緩く絡めて繋いだ指先。
それがどうも気になるらしく、立花が繋いだ指をじっと見ていた。
「ん?」
顔を覗き込んで問うと、何も言わずに首を横に振る。
なに? どうした? ちゃんと言って。