先生がいてくれるなら①【完】
「へ? 新しいって? って言うか、さっきこれで終わりにしてって言いませんでしたっけ??」
「うん、言ったねぇ」
先生はニヤッと笑って、またノートをトントンと叩く。
「早くしないと何かお仕置きしようかな」と、意地悪そうに、楽しそうに笑っている。
うぅ。
先生のお仕置きは私にとっては理不尽な事に決まってる。
数学の難問を解け、とか、24時間耐久勉強、とか言われそう……。
考えただけで目眩がする。
先生の視線を頑張って無視しながら、私は残りの2問を必死で解いた。