先生がいてくれるなら①【完】

「……終わりました」

「はい、頑張りました」


先生がにっこりと笑って私の頭をポンポンと優しく叩き、それだけで私の顔はまたまた真っ赤になってしまう。


「今日は、この後なにも予定を入れてないよな?」

「え、はい、夜まで勉強って言うことだったので……何もありません」

「そう。じゃあこれ、次の課題」


そう言って渡された一枚の紙は、半分に折りたたまれていた。


開いてみると、そこには先生の、硬筆のお手本か?……ってぐらい綺麗な字で、こう書かれていた。




 『 夏祭りと花火大会 』




「せ、先生っ!?」


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