先生がいてくれるなら①【完】
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そんなに数学が苦手なら数学に囲まれて生活させてやろうと思いつき、俺は立花をマネージャーと言う名の雑用係に任命する事にした。
うん、我ながら名案だ。
案の定、盛大に嫌そうな顔をする立花。
だが、もう断る道は残されてないから、諦めろ。
俺の前で数学を蔑ろにした罰だ、罰。
幸いうちの部の連中は内向的で優しい男子ばっかりなので、立花が危ない目に遭わされる事も無いだろう。
むしろ女子は苦手な奴らだから、女子が一人いる事によって良い化学変化が起きるかも知れない。
と、暢気に構えていたら──。
立花は大きな爆弾を投下するタイプだった……。