久遠くんの溺愛が止まりません
★穂乃香side
「あ、いっくん!」
廊下でいっくんを見つけて勇気を出し、声をかけた。
小春のおかげでいっくんと普通に話せるようになって
“もっと近づきたい”
そんな気持ちが芽生えてきた時のことだった。
いっくんはふと気がついたような顔をして私の方に向かって来てくれた。
ナチュラルに話そうと心の準備をしていたのに、いっくんが向かった先は重そうな荷物を抱えてる小春のところだった。
なにやら親しげに話して荷物を持ってあげてる。
にこにこして話す二人を見て胸が傷んだ。
思い返せばこんな風にいっくんが小春の方へ行くのは何度も見てきた。
話してるときも気づけば話題は小春のこと。
小春があれだけ私にヘアアレンジしてくれたっていっくんはいつもと同じ小春の髪型を褒める。
好きなタイプだって『僕よりちっちゃくてうさぎみたいに可愛い子がタイプだな~。癒し系で優しくて、こう守ってあげたいなってタイプが好み。』
好きな髪型も『ゆるく巻いてると可愛いよね。』
そう。小春のことだ。
何でもっと早く気づかなかったんだろう。
気づいてたら…諦めてた?
「あ、いっくん!」
廊下でいっくんを見つけて勇気を出し、声をかけた。
小春のおかげでいっくんと普通に話せるようになって
“もっと近づきたい”
そんな気持ちが芽生えてきた時のことだった。
いっくんはふと気がついたような顔をして私の方に向かって来てくれた。
ナチュラルに話そうと心の準備をしていたのに、いっくんが向かった先は重そうな荷物を抱えてる小春のところだった。
なにやら親しげに話して荷物を持ってあげてる。
にこにこして話す二人を見て胸が傷んだ。
思い返せばこんな風にいっくんが小春の方へ行くのは何度も見てきた。
話してるときも気づけば話題は小春のこと。
小春があれだけ私にヘアアレンジしてくれたっていっくんはいつもと同じ小春の髪型を褒める。
好きなタイプだって『僕よりちっちゃくてうさぎみたいに可愛い子がタイプだな~。癒し系で優しくて、こう守ってあげたいなってタイプが好み。』
好きな髪型も『ゆるく巻いてると可愛いよね。』
そう。小春のことだ。
何でもっと早く気づかなかったんだろう。
気づいてたら…諦めてた?