久遠くんの溺愛が止まりません
「そんな固いこと言わないでよ。」
「ほのちゃんはスイーツ食べたくないの?ほら、この豆大福とかあんこぎっしりでおいしそーじゃない?」
「食べたくない訳じゃないけど…たしかに美味しそう。」
「でしょでしょ!」
「でもさ、京都と言えば歴史的建造物でしょ!清水寺や中尊寺金色堂は外せないよね。」
目を輝かせて言うほのちゃんを見てちょっと理解できないと顔を見合わせる。
そう。ほのちゃんは自他共に認める歴史オタクだ。
グループ行動は同じクラスなら誰と組んでもいいから、私とほのちゃんといっくんの三人で回ることにした。
修学旅行は基本クラスで行動するのでクラスの違う久遠くんとはほとんど一緒にいられない。
最終日の自由時間とホテルでのほんの少しの時間のみ。
やっぱり同じクラスが良かったなぁ。