久遠くんの溺愛が止まりません
「え?!サッカー部内に?」


「ううん。今、目の前に。」

私を真っ直ぐ見つめて頬笑む。


「もうっ…」

質問の答えになってないよ。


「安心してよ。
俺は小春ひとすじだから。」

手を絡めてにぎる。

「おー。このままキスしちゃう感じ…?
陽太~!祐人たちイチャイチャしてるんだけど。」

七海ちゃんがひょこっとドアを開けて私たちを見ていた。


「は?!市川覗いてくんなよ。」


「私もお菓子持ってきたからお皿に盛り付けようと思って来ただけですー。
それとも覗かれちゃいけないことでもするんですかぁ?」

面白がった顔で七海ちゃんは言う。


「別に。小春、先行ってるね。」


「うん。」

ジュースの入ったグラスを持ってみんなの所へ戻って行った。
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