久遠くんの溺愛が止まりません
聖なる夜に
待ちに待ったクリスマスはイルミネーションデートをすることになった。

昼間からショッピングして、夜にそのままイルミを見るコースだ。


そして、今日の私は一味違う。
ピンクベージュのタイトなニットワンピースにノーカラーのロングコート、煌めくイヤリングとピンヒール。
加えてほんの少し香水をつけた。
メイクは七海ちゃんに頼んでいつもより大人っぽくしてもらった。


七海ちゃんはメイクがうまい。
お姉ちゃんが二つ上にいるらしく、お互いの顔を借りてよくメイクしあっているらしい。
お姉ちゃんがいるとそういうこともできるし羨ましい。


クリスマスにお願いするなんて迷惑かもと悩んだけど、七海ちゃんは快く引き受けてくれた。
このあと陽太くんとお家でクリパするんだって。


どうだろう。
少しは大人っぽく見えるかな。
祐人くん、気に入ってくれるかな。
感情が渦を巻き、考えているうちに待ち合わせ場所で祐人くんを見つけた。

「お待たせ。」


「行こっか。」

ふわりと頬笑む。
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