久遠くんの溺愛が止まりません
ショッピングモールでのんびりと雑貨を見たり、洋服を見たり。
買うかどうかは別にしてこういうのを見るのって結構楽しい。
でも、そう思ってるのは私だけかもしれない。


今日の祐人くんはどことなく余所余所しいというかぎこちないというか。
ろくに目も合わせてくれない。

「あ、これ可愛いくない?」

置いてある雑貨を指さしてみても

「ああ、そうだな。」

私の方を向いて答えると、すぐ別の場所へ目線を移した。


どうして?
やっぱりこの格好好みじゃなかったのかな。
こんなことならいつものままの方が良かったかも。


そろそろ足も疲れたなぁと考えていると
「お店予約してあるから行こう。」って。


とことこついていくとそこはパティスリー。
幻のモンブランが大人気の話題の店だ。

「ここって予約が取れないことで有名なところだよね。」


休日はまず取れない。
クリスマスなんてもってのほかと聞いていたのに。


「ここの店長と両親が知り合いなんだ。
それで融通きかせてもらって…。」
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