久遠くんの溺愛が止まりません
「どうかな?」

振り向こうとすると裕人くんに後ろから抱きしめられた。

「きゃっ」


「可愛い。もうダメだ。今すぐキスしたい。」

耳に吐息がかかってるし、距離が近い!


「えっと…いいよ」

ぱっと目を閉じてキスを待つ。
すぐ柔らかい感触が口元にきて、目を開けると頬笑む裕人くんの姿がある。


「私もね、プレゼント持ってきたの。」

そんな大層なものではないんだけど…。

「マフラーかあ!ありがとう。早速使お。」

室内だけど、裕人くんはすぐ首もとにマフラーを巻いていた。

ホワイトとネイビーのチェック柄で、よく似合っている。


「さてとそろそろ行く?」


「うん。行こ!」


おまちかねのイルミだ。

< 207 / 215 >

この作品をシェア

pagetop