久遠くんの溺愛が止まりません
「さっむーい!!」

凍りそうなくらい外は寒く、吐く息は白い。思わず手をこすり合わせた。


「うわ綺麗!」


「わざわざ来た甲斐があるねー。」

工夫を凝らしたイルミネーションが綺麗でとってもロマンチック。
光のトンネルを通ったり、キャラクターを模した飾りがあったり辺りは恋人たちで賑わっている。

いつのまにか繋いでいた手を恋人繋ぎに変えてぎゅっと握る。
とても寒いのに幸せで心はあったかい。

「あぁー。夢みたい。」

ふと裕人くんが呟いた。

「何が?」


「あ、口に出てた? 」

思わず言ってしまったことを恥じ、言葉を次いだ。
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