久遠くんの溺愛が止まりません
「え、バラ!?ありがとう。」

ピンクのバラの花束を受け取って呆然とする。
バラの花束なんて生まれてこの方、もらったことない。

「そのバラ、リトルスプリングって言うんだって。小春にぴったりだね。」

あぁ、裕人くんは何度私を喜ばせたら気が済むのだろうか。

「嬉しい。どうしよう。ほんとに嬉しい。」

やっぱりお花をもらうのって凄く嬉しい。
男の子がお花屋さんに入るのって相当勇気いるし、しかもバラだよ?
生半可な気持ちじゃバラの花束は送れない。
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