久遠くんの溺愛が止まりません
「祐人~。その子誰?」
美人さんは首を傾げて私を見る。


っていうか今、祐人って呼んだ!?


「今付き合ってる子だよ。」


「渡辺 小春です。」
少したじろぎながら挨拶した。


「へぇー、
私は上城 百合(かみしろ ゆり)です。
祐人の元カノなの。」


元カノ…!
めっちゃ気まずい。


というか久遠くんこんな綺麗な彼女がいたんだ。
モテるから初めてだとは思ってなかったけど、なんだか胸が痛んだ。


「この子が彼女なの?好み変わったね。
もっと大人っぽい子がタイプだったでしょ?」


そうなの!??


「ははは。上城先輩、俺たち急ぐんで。」
じゃあと手を挙げて先に行こうとすると


「前はゆりって呼んでくれてたのに、素っ気ない~。」
と残念そうな様子。



先輩ってことは高3かぁ。
だからこんなに大人っぽいのかな。
< 43 / 215 >

この作品をシェア

pagetop