久遠くんの溺愛が止まりません
あんなに一緒にいるところをみんなに見せつけてたら、当然のごとく噂が立つ。



“久遠くんあの3年の先輩と付き合ってるらしいよ。”



“え、前に別れたんじゃなかった?”



”復縁したんじゃない?別れてから良さに気づいたとか。”



”あれだけ美人でスタイル良ければそうかもね。”




”やっぱり美男美女同士で絵になるわ~。”





違うのに。
久遠くんの彼女は私なのに。


そう思っても否定する勇気もなければ、上城さんに勝つような要素もない。


自分を見て少し落ち込む。
スタイルだって決してよくはないし、ましてや美人ではない。
ただ平凡な女子高生だ。
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