俺のボディガードは陰陽師。~第四幕・夜に抗う~
「もちろんですわ!伶士、私達は未成年ですよ?もちろんお父様同伴です!オガサワラリゾートの新たなる試みの門出のお祝いをしに、親子で参加させて頂くことになりましたの!麗華さんにも挨拶してきましたわ!」
「へぇ、そうなんだ」
「…それに来年、道議会選がありますからね?皆様に一言ご挨拶も兼ねて」
「…へぇ」
選挙…そっちのがメインじゃなかろうか。
と、言いたくなってしまいますが。
しかし麗華さんといい、舞絵といい、社会人という年齢でもないのに、なぜそんなに家業に情熱を注ぐことが出来るんだろう。
俺も…考えていないわけじゃないけど。
もう、捕まってしまったらしょうがないので、舞絵と二人並んで会場に入る。
他愛のない話や近況報告をしながら。
「…薫が新学期から復学?…ホント?」
「今のところはですよ?というか、そんな何ヶ月も休むとその分学校に行きづらくなると思いません?ま、荒療治ですが…でも、無理そうなら無理はさせませんが。ただの口約束です」