俺のボディガードは陰陽師。~第四幕・夜に抗う~
「おまえ、今日は仕事って言ってたよな?…なのに、な…」
「伶士さん、どうなさったのですか?!…あら、神田。ここにいたのですか」
背後からの第三者の介入に、ギクッとする。
振り返るとそこには、先程まで向こうで談笑をしていた相手がいたのだ。
…え?!麗華さん!
着いてきちゃった!何で?!
「れ、麗華さんあのっ…」
「あ、おがさわらさん!」
俺の声に被せるように、前に出てきたのは。
なずなと一緒にいた小柄な女性だった。
声が高くて透き通っている。チラッと見ると、顔も美人だ。
「おがさわらさん、トゥンカロンありがとうございます。美味しくいただきました!」
「あら、それはよかった。…で、こっちにも来てくれたのね?」
「は、はいっ」
「たくさん食べてってね?残っちゃうともったいないから」
この二人は、知り合いか?
麗華さん、彼女と話してると多少肩の力が抜けてる気がする。
まあまあ仲良しなのか?だいぶ話し込みそうな様子だ。